【中学受験】受験校決定で「塾の干渉に屈しない」

中学受験生の親

唐突ですが、皆さんは「学歴厨」という言葉をご存じでしょうか。
AIに聞いてみたところ、以下のようなお答えでした。

学歴厨(がくれきちゅう)とは、過度に学歴を重視し、大学名や偏差値で人の価値を判断・攻撃する人やその傾向のこと。難関大が「正義」とし、推薦や低偏差値大学を軽視する傾向があり、ネット上では日常的にMARCHやFランといった言葉で議論が展開されます。

グーグルで「学歴厨」で検索すると、私のnote投稿が一番上に出てきます(びっくり)

学歴厨のキャリア論|進藤レイ

さて。皆さんは「自分は学歴厨」ではない、と言い切れますでしょうか。「大学名でひとの価値を判断も攻撃もしないよ」とは思うでしょうけど、「大学名や偏差値の価値」は無意識に認めているような気はしないでしょうか。私は…まったく自分にその要素がないとは到底言い切れません。(中学受験にかかわる活動をしている時点で、そんなキレイ事は申し上げられません)

中学校の情報を親が調べて学んで蓄積する

中学受験の世界でも「偏差値」「学校名」を過度に気にする風潮は昔からあります。中学受験の世界にまだ関わっていない、これから子どもが入塾するような親こそ気にし過ぎているのかもしれません。

だからこそ中学受験塾は難関校や人気校の合格実績を重視します。この塾に入れば、我が子も世間に名だたる難関校に入学できるのではと夢想します。中学受験塾というビジネスでやっている以上、仕方なく当然のことだと思います。

とすると毎年、塾側は小6の生徒を抱えながら「ある程度の計算」をしますよね。この子は開成・筑駒を狙えるとか、あの子は桜蔭かJGだとか。小3の3学期に入塾する頃には塾側に景気のいいことも言われます。我が家の子どもも「豊島なら受からせることはできますよ」なんて言われましたよ…(そんなわけないでしょ)。塾側がそんなだから親側も調子に乗って「せめて芝か頌栄くらいには」とか言うらしいのです。…入れませんよね、そんな学校に簡単には。親もいずれ嫌でも気付くわけですが。

そんな風潮があるということは、塾側もできれば「自分たちで生徒の受験校をコントロールしたい」という気持ちになるのは自然なことですよね。中学受験に詳しくない親なら「先生のススメだから」と素直に受け止めて、そのまま進学したりもするわけですけど。

本当にそれでいいんですかね。中・高だって一生残る「学歴」なんですよ。自分たちで決めなくていいんでしょうか。たぶん日本中の塾で、かなりの確率で「受験校の誘導」が行われていますよ。お世話になってきた塾や担当講師のススメは、親からすれば断りにくいんです。そこを巧みに突いてきます。

ここで押し負けないためにも、小4で入塾してからでいいので、親は我が子に合いそうな中学校について調べて学んで蓄積していきましょう。そして、なぜその中学校を受けさせたいのかを語れるように書いておきましょう。私は下の子(娘)のときは、塾側にword文書を送りつけましたよ(苦笑)

なぜそうすべきなのか。これは我が家の上の子(息子)の小6の時の経験をお読みいただくのが最も説得力があるかと思われます。小3から小5冬までに転塾を繰り返した話は「塾での人間関係の悩み」に書きました。ここからはその続きの「小5冬から中学入試が終わるまで」です。

「前編」をまだお読みでない方は、ぜひ先に以下のリンク先からお読みください。

【中学受験】転塾は「ためらわなくていい」

★ 小6は「アットホームな中堅塾」

「前編」で社会講師からのハラスメントが原因で塾をやめた息子は、もう塾には行かずに親と一緒に家で勉強したいと主張し始めました。「中学校もどこでもいい」「楽しそうな学校がいい」と言われて…それはそうだよなあと思いつつ、でもここで親が諦めてはいけないだろうとも考えました。

ちょうどその頃、娘が小3から塾通いを始めるために、雰囲気のよさそうな塾を探していました。自宅から少し距離はあるけど、ここなら娘でも続くかも…と期待の持てそうな塾がありました。校舎は2か所にあり、我が家からはほぼ等距離。そこで私は、息子にもその塾を勧めてみたのです。「妹とは別校舎に通えばいいと思うんだけど」と。息子はその提案に乗ってきました。

息子を連れて、メイン校舎ではない校舎の学年責任者の先生と面談に行きました。ハラスメントの話には一緒に怒ってくれて、息子は嬉しそうに「ここで勉強したい」と言ってくれました。私は正直、ホッとしました。中学受験まで残り1年間、すべてマンツーマンで息子を難関校にまで導ける自信は全くありませんでした…(これこそが「間違った考え」だと後に痛感させられます)

小5の3学期での転塾になりましたが、前の塾よりは全ての科目で進度が遅く、息子が当時苦手にしていた「速さ」は小6になってからでした。他の塾で一度学んだ内容の復習になったので、テストの成績は他の子たちを上回る結果になり、クラスにもすぐに溶け込んでいきました。

小6になると、転塾の時から面倒をみてくれた先生はメイン校舎の担当になり、担任の算数の先生はその塾で「最も立場が上の先生」になりました。後にこの異動した先生は「あの時、一緒に息子さんも校舎を移っていれば…」とおっしゃっていました。そんな判断が親に出来るわけもないのですが。

小6になって、前の塾でのアドバンテージがなくなった息子は、成績的には落ち着いたものの、毎週楽しく塾通いをするようになり、親としては心底ホッとしておりました。この塾で最後まで落ち着いて過ごして受験を迎えてもらうことが出来るだろうと、当たり前のことが幸せに感じるような毎日でした。

6月くらいに保護者面談がありました。異変を感じたのはそのあたりからでした。「今は●●中学を目指しておけばいい」というようなモノの言い方が引っ掛かりました。どういうことか聞いても担任の先生は答えてはくれず。私が複数の中学について自分の印象を語っても、一部の学校については鼻で笑うような態度だったのです。

数年後に娘の塾で私は、「塾の先生による中高の印象」と「親や子どもの中高の印象」には相当食い違いがあることに気付きました。仕事で接する中高の教員や職員に対する印象というのはありそうですが、大手塾ではない塾に対する学校側の扱いなどによる「個人的な感情」という側面もあるような気がしました。

なんだか納得いかず、もう一度面談を申し出たところ、その先生は本音を出してきました。具体的な学校名●●を挙げて「息子さんにはこの学校が向いている」「親よりも我々のほうが分かる」と言い出しました。その学校●●は、申し訳ないけど我が家では夫婦ともに避けようと考えていた学校でした。

この塾では、その学校の先生が来て実施された説明会が複数回ありました。私も担任の先生に「ぜひ出席してほしい」と言われて、一度お話を聞いていました。その上で「ここはないな」という結論に達していたのです。その年の息子が通っていたクラスで、その学校を目指せそうな成績なのは、息子ひとりしかいませんでした…

「ご自身のクラスから誰かひとり●●中学に入れたいとお考えなのかもしれませんが…申し訳ありませんが、私どもは●●は考えておりません。〇〇中学を受けさせたいと思っています。たぶんもう変わりません」

ハッキリそう伝えて、意思が固いことが分かれば諦めるかと思ったのですが、

「え~、〇〇~? それはないでしょ」「ないない」

仮にも第一志望にしようという学校に対して、その言い方。
親をなんだと思っているのか。確かに年上かもしれないけど、その言い方。
ゆ・る・せ・な・い…

夏が過ぎて秋が到来して。9月に過去問の話から志望校の話になって。さすがに家庭の方針を受け入れざるを得ないはずだろうなと思いつつ。どんな嫌味を言われるのかなと覚悟していたのですが。

向こうは「こちらを説得する気が満々」だったのです。びっくりしました。「ここまで拒絶しているのに、なぜそこまで拘るのか」を聞いても答えず。我々の志望校〇〇のことは相変わらず「あり得ない」と小バカにするのみ。我々が考えていない●●について語り続けるばかりでした。

まさかの4度目の退塾があるとは思ってもみませんでした。息子に「もう一回塾をやめるのはありだと思う?」とおそるおそる聞いてみました。あっさりと息子は「いいと思う。家で過去問やりまくればいいよ。理社も苦手なところあるけど家でやる。そもそも小5の時にも家で受験勉強したいって言ってたんだし」。私はもう、ただただ息子に判断を誤ったことを謝ったのでした。

10月に入って退塾の意思を伝えると、その先生は感情をムキ出しにして親である私の判断を批判してきました。「あなたは私の上司ではないですし、むしろ私はあなたの客だったんですけどね」と最後に言いたかったことを伝えて終わりました。

息子は塾の複数の友達とその後、日能研の模試会場で再会しました。同じ中学に進んだ子はいませんでしたが、何人かとは今でも一応LINEが繋がっているそうです。

息子は最終的に、第一志望だった〇〇中学に合格して6年間通い、卒業しました。
控えめに言っても、最高の学校でした。
親としても何の文句もないですし、息子も「〇〇でよかった」と今でも繰り返し言っています。
卒業した後も母校をなつかしんだり、同級生と毎日のようにご飯を食べたりしています。
それ以上の幸せがどこにあるでしょうか。

★ 受験直前の4ヶ月は「親子マンツーマン」

塾通いをやめた息子は「身体が楽になった」と言いました。小学校で疲れた後に週3~5回も塾通いするのはしんどかったそうです。弱点克服と得意強化を織り交ぜながら、計画的に数校分の過去問集を解いていきました。第一志望の〇〇中学の算数は20年分やりました。メルカリや古書店で古い過去問集を買いあさりました。

やってみて思ったのは「もっと早くから親子マンツーマンでやれたな」ということでした。その当時、「下剋上受験」という本とドラマが話題になりましたが「4科目全部教えるなんて自分には無理だ」と思っていました。でも、やってみれば意外と出来るものなんですよ。覚悟が大事なのかもしれません。

息子との4ヶ月は最高の思い出にもなりました。仕事後に日付が変わるまで息子の受験勉強に向き合うのは、結果的には身体を酷使することにもなりましたが、息子の意思を尊重しながら話し合って、何を勉強していくのか決めていくスタイルだったので、息子の成長を日々感じることも出来ました

このページで皆さまにお伝えしたかったことは以下の3つです。

・受験校は親子で決めてほしい(塾に気をつかう必要なし)
・塾をやめることも「ためらわないで」
・親子マンツーマンで受験勉強、なんとかなります

親子マンツーマンで受験勉強を乗り切る方法について、もっと詳しくお話を聞いてみたいという方は、フォームからぜひご連絡ください。●●と〇〇についても、塾の話についても、よろしければお話しさせていただきます。ご連絡お待ちしていますね。

    コメント